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エボラ出血熱について

(以下、厚生労働省検疫所ホームページより)**************************
 エボラ出血熱は、エボラウイルスによって起こる感染症です。ウイルスに感染し症状が出ている人の血液や体液、ウイルスに汚染されたもの、ウイルスに感染した動物に触れた際に、ウイルスが傷口や粘膜から侵入することで感染します。発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、のどの痛みなどの症状が出た後、下痢、嘔吐、発疹、胃の痛み、出血(吐血、下血)などの症状が起こります。ワクチンや特別な治療方法はありません。

 2018年8月以降、コンゴ民主共和国(北キブ州、イツリ州)およびウガンダ共和国(カセセ県)でエボラ出血熱が発生しています。エボラ出血熱流行に伴い、WHOが2019年7月18日(日本時間)、コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の発生状況が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC: Public Health Emergency of International Concern)」に該当する旨を宣言しました。

 コンゴ民主共和国およびウガンダ共和国へ渡航する必要のある場合は、現地の情報に注意してください。手洗いなどの基本的な衛生対策を確実に行ってください。また、患者の発生地域に近づかないことや感染した人の血液や体液、それらで汚染された可能性のあるものや動物(死体を含みます)に触ったり、生肉を食べたりしないでください。エボラ出血熱以外にもマラリア、ポリオ、麻しんなどの感染症もあります。エボラ出血熱の発生国へ渡航する必要のある方は十分な蚊よけ対策を行い、予防接種を受けるなど検討してください。

 なお、全国の検疫所では、エボラ出血熱の発生国から入国される方に、健康状態等をお尋ねしていますので、発生国から到着の際は、各空港等に設置された検疫所の検疫ブースにおいて、検疫官にお申し出ください。
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○関連情報ホームページ
・厚生労働省報道発表資料
 「コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱に関する世界保健機関(WHO)の緊急事態宣言」
 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05795.html
・厚生労働省検疫所ホームページ
 「コンゴ民主共和国およびウガンダ共和国でエボラ出血熱が発生しています」
 https://www.forth.go.jp/news/20190718.html
・外務省海外安全ホームページ
 「コンゴ民主共和国及びウガンダ共和国におけるエボラ出血熱の発生」
 https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2019T056.html#ad-image-0

2019年7月25日 | Author: 保健管理センター